2016年01月08日

天草の木その2

天草の木材を使用した住宅を紹介します。
今回は,桧(ヒノキ)材の部分の一例です。


本柱(ほんばしら): 7寸(約21cm)角の大黒柱です。家の中心部にあり,梁(はり)や桁(けた),胴差(どうざし)などの横架材を支えます。節(ふし)の少ないきれいな材が取れました。


縁甲板(えんこいた): 4寸(約12cm)幅×5分(約1.5cm)厚のフローリングです。玄関から続く縁側に無節(むぶし)を張ってあります。


これも桧(ヒノキ)のフローリングです。節(ふし)ありですが,木の表情を楽しめ,個人的にはこちらの方が好きです。


外部板(がいぶいた): 5寸(約15cm)幅×5分(約1.5cm)厚です。外回りのため塗装してあります。


軒天板(のきてんいた): 3,5寸(約10.5cm)幅×4分(約1.2cm)厚です。これも塗装してあります。


この他,主なところでは基礎部分の土台(どだい)に桧(ヒノキ)を使用しています。

天草の木は,自生している山の土壌が痩せているため成長が遅く,その分目が詰まり艶(つや)があり,確かな強度を持っています。
これは大工さんから聞いた話ですが,天草の木か他所の木かの違いは,鑿(のみ)を入れた時の木の固さですぐに分かるそうです。
天草の人が家を造る際,他所の地域の木でなく,地元の木をもっと活用していただければと願っています。



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